日本全体で「一般廃棄物」はどれくらい排出されていると思いますか?
環境省が令和3年度の一年間に排出された一般廃棄物の量を発表しています。
1年間排出される一般廃棄物の量(令和3年度) ⇒ 4,095万トン(東京ドーム約110杯分)
一般廃棄物には、家庭から排出される「生活系ごみ」とオフィスなどから排出される「事業系ごみ」に分けられますが、その比率は71:29で生活系ごみが事業系ごみの2.5倍排出されています。
これを日本の現在の人口1億2,550万2千人(総務省2021年3月)で割り算すると、日本人一人当たりどれぐらい一般廃棄物を排出しているかがわかります。
日本人一人当たりが一日当たりに排出する一般廃棄物の量 ⇒ 890グラム
排出された一般廃棄物の19.9%はリサイクルされ、再資源化されています。
再資源化されない一般廃棄物の約80.1%は焼却処分され、最終処分場にて埋め立て処理される割合は約8.4%で、国民一人当たり一日に「74グラム」の一般廃棄物を地球に埋め立てているという計算になります。
一般廃棄物の排出量は、平成23年度が約4,543万トンですから、10年間で10%以上も減少しており、これは市民レベルでの廃棄物の減量化意識が浸透している証拠だと思います。
日本全体で「産業廃棄物」はどれくらい排出されていると思いますか?
環境省は、令和3年度の1年間の産業廃棄物の総排出量を発表しています。
1年間排出される産業廃棄物の量(令和3年度) ⇒ 3億7,057万トン(東京ドーム約996杯分)
一般廃棄物の約9倍も排出されていますが、そのうちの約53%は何らかの形で再生利用されており、最終的に地球に埋め立てられているのは、2.3%(869万トン)です。
産廃の種類別でみた内訳は以下のとおりです。
1位 汚泥(全体の43.9%)
2位 動物の糞尿(全体の21.9%)
3位 がれき(全体の15.5%)
石坂産業株式会社
ネットでたいへんよい動画を見つけました。
この方、中間処理場を経営する石坂産業株式会社の女性社長の石坂典子さんです。
自分の産廃処理という仕事について熱く語っているこの動画、共感しました。
皆さんもどうぞ。
これがこれからの産廃ビジネス
石坂産業株式会社は、1999年所沢市で起きたダイオキシン誤報道事件(朝日テレビNステ:久米宏懐かしい!)で、ホウレンソウ農家に恨みをかった産業廃棄物中間処理業者です。
しかし、石坂産業は、この災いが転じて「産廃屋」から「リサイクル企業」に変わっていきました。
個人住宅などを解体した際に出る建廃(ガレキ類)に特化し、持ち込まれる混合廃棄物を機械や手作業で細かく選別し、再生チップや燃料、砂などにリサイクルして販売しています。
40億円を投資して全天候型の屋内のリサイクル工場を作り、減量化・リサイクル率は約97%。
従業員数120名で年商40億円、年間の工場見学者2,000人といいますからすごいです。
石坂社長は「迷惑産業」「ゴミ屋の娘」と言われ、これをバネに「産廃屋」のイメージを変えていこうと頑張っておられます。
これからの産廃ビジネスはこうあるべきだとヒントを与えてくれました。
是非、一度工場見学させていただきたいと思っています。
他社の依頼を受けて産業廃棄物を運搬する場合は、『産業廃棄物収集運搬業許可』が必要です。
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